アラ100ウェーブ

昨日10月4日。徹子の部屋』に日野原重明氏が出演していました。ちょうどこの日が99歳の誕生日だそうです。聖路加国際病院の理事長にして現役医師。2001年には「生き方上手」で日本最高齢のミリオンセラー作家に。メガネをかけた柔和な笑顔…よく知られてますね。
去年の7月、NHKのスタジオパークに出演したのも見たのですが、「スケジュールがいっぱいで、やっとお越しいただけた(テレビサイド)」「睡眠時間5時間」「移動中にも原稿書いてる」「徹夜してたのを周囲から止められてやめた」…驚異の世界でした。で、徹子の部屋』も取っておきのワインを飲みながら見ていました。
なんか…10年先までスケジュールびっしりだそうです。
「自分が99歳なんて信じられない。70歳くらいの感覚」
70歳にしても…すごい。
地方講演は無論、海外まで飛び回ってるのですから。エスカレーターには乗らない。階段を使ってエスカレーターの若者を追い越すと「やった!」と思う。なかなかウィットに富んでいます。
超多忙ながら、仕事を楽しんでる。好奇心旺盛、前向き、前しか見ない…。それが若さの秘訣なのでしょう。

日野原重明と言えば、1970年のよど号ハイジャックに遭遇したというのは有名です。聖路加内科部長時代、福岡で開催される日本内科学会総会に出席するため搭乗していました。日本初のハイジャック事件ということもあり、犯行グループが「この飛行機は我々がハイジャックした」という犯行声明に対し、「ハイジャック」と言う言葉の意味を知らなかった日本人乗客の為に自ら手を挙げ、「ハイジャックとは飛行機を乗っ取って乗客を人質にすることです」と機内で説明したそうです。(当時58歳)。客席側にいた犯人グループの一人が乗客に対し、「自分たちが持ち込んだ本をもし読みたければ貸し出す」と申し出ました。その本は、赤軍派の機関紙「赤軍」、レーニン全集、金日成の伝記、毛沢東の伝記、『共産党宣言』、親鸞の伝記、伊東静雄の詩集、『カラマーゾフの兄弟』などでした。ただし、その時に乗客の中で犯人から本を借りたのは、『カラマーゾフの兄弟』を借りた日野原重明ただ一人だったそうです。
やはり…只者ではない。
( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・
この、よど号ハイジャックで死を覚悟したのが、韓国金甫空港で解放され、タラップを下りた途端、今まで「人生60歳で終わり」と思っていたのが、「新しい人生がこれから始まるんだ」と思えたそうです。人生の転機になったんですね。

99歳と言えば…。
先月、映画監督新藤兼人が最後の映画『一枚のハガキ』を撮る、というのを教育テレビでやっていました。孫娘に励まされながら車椅子で…。公開は来年、監督100歳…。
一方、99歳の現役詩人、『くじけないで』が話題を呼んでいる柴田とよ。なんと、90歳から詩作を始めたとか…。
ちょっと若いのですが、やなせたかしあの、アンパンマンの作者です。91歳。アンパンマンの原型が誕生したのは著者50歳の時ですね。今や国民的キャラクターとなったアンパンマンですが、なかなか船出は厳しかったようです。

アラフォーとかアラカン(還暦)とか…言いますが、ちょっと今、アラ100の波が…。
巷では行方不明の高齢者問題が取り沙汰されて何ともやり切れない境地になりますが、元気なアラ100…応援したいものです。
\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン
で…次回は、個人的に親しい、アラ100。現役報道写真家 笹本恒子さん96歳について語りたいと思います。


YAH♪☆0(^^0)*^^*(0^^)0☆♪YAH