不妊界

「長い不妊治療の中で、流産、死産も経験し、子どものことは諦めて、新しい道を踏み出しました」
というメールをいただきました。
「そのような経験から舞台に関心を持ち、公演を楽しみにしています」
感激しました。是非、観て欲しいし、感想を聞きたいと思います。
不妊、流産、死産…。
決して耳慣れない言葉ではないけれど、その苦しみは、経験した人にしかわからないでしょう。その苦しみを乗り越えて、納得して、別の人生に踏み出された意志力に、心からの声援を贈りたくなりました。
私も…長い不妊治療に苦しみました。不妊治療はよく、
ゴールのないマラソン
に例えられます。いつ「不妊治療」に見切りをつけるか、それは本人でしかないんですね。一方で、
「子どもはあきらめて、夫婦二人の人生を楽しもう」
と治療を断念したら…自然妊娠した。という話も非常によく聞きます。ストレスから解放されたということでしょうか。
不妊治療というのは大まかに、
タイミング療法――毎日基礎体温をつけ、排卵日に夫婦生活をもつ。
人工授精――排卵日に、精子を女性器に注入する。
体外受精――子宮で育てた卵子精子を、体外で受精させる。
という段階を踏みます。それぞれ、薬や注射を用いたりして、多胎妊娠が問題になる「排卵誘発剤」などもありますね。
とにかく…
俗に「危険日」(排卵日前後で妊娠しやすい)なんて言われるほど、男と女が交われば、即、妊娠…。
ヤァ \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ ヤァ
というのもアリでしょうが、
死力を尽くして励んでも、妊娠しない。
という事実もあるのですね。私は、これを、
不妊界。
と名づけました。もう、この不妊界の底しれなさ…は味わったものにしかわかりません。
不妊界から脱出する。
それはもう、奈落の底から這い上がるようなもので…。
ネオキワル〜 ~~ヽ(▼o▼) オイッス〜
私の場合は、「機能性不妊」と言って、特に原因が見つからない。…かと思えば、いきなり「男性不妊」(精子の出来が悪いわけです)になったり…。何と、
人工授精は10回を越え…
次の段階である体外受精を3回経験。
それでようやく、妊娠したわけです。しかも…
体外受精というのは、子宮内で複数の卵子を育て(通常は1個)それを摘出して精子と受精させて、受精卵を子宮に戻すというプロセスを踏むのですが、私の場合、
子宮に戻せた受精卵は1個。
それが…
分裂して双子になった。
わけです。クリニックでも驚かれました。まさに…
ラクル!
\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン
そのようにして授かった娘達…。
妊娠するまでは、この世の地獄を味わいましたが、妊娠してからはトラブルなし。胎児が双子とわかった時、医師から言われたのは、
「流産率が3〜4割。一人ダメなことも二人ダメなこともある」
という厳しい言葉でした。そんな娘達(8歳)が、この公演を楽しみにして、
「お洒落して行く〜」
というのを、やはり奇跡としか思われません。
(*^^)/。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆アリガトー!