モーツァルトと石堂先生

6月講演舞台の台本、「Women」には、モーツァルトの楽曲が要所要所に挿入されます。
先日の打ち合わせでプロデューサーから、
モーツァルトはそのまま使います。三輪さんの方で希望があれば言ってください。なければ木島さんに任せます」
台本には、「SE モーツァルトの調べ」としか表記されてないんですね。SE=Silent Effection 音響効果です。
木島さんとは、今回の舞台の演出家。ミュージカルを多数演出し、作曲も行う。奥様もその方面のプロらしい。
「石堂先生に連絡とってみます」
私は言った。石堂先生とは、石堂淑朗、脚本家であり評論やコラムも手がけ、日本映画学校の校長もやれば大学教授でもあった。ええい、面倒なので…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%A0%82%E6%B7%91%E6%9C%97
、何故、石堂先生なのかと言えば…。
その前に、何故、モーツァルトが挿入されるかから説明します。
まず、この作品は、私が双子出産のため、妊娠28週で管理入院(多胎妊娠はリスクが高いため、トラブルがなくとも入院させられる)した一ヶ月余の入院生活がベースになっています。
それが実に、ドラマティックでネタの宝庫みたいな生活だったのですね。
で、その入院生活の中でノートパソコン持ち込み、モーツァルトのCD聴いてたんですね。
で、そのモーツァルトのCDを
「胎教に」
テンコ盛り贈ってくださったのが、石堂先生だったのです。
ここだけの話ですが、実は妊娠した双子の父親は、
石堂淑朗
ドモ ヽ(゜▽゜*)Ξ(*゜▽゜)/ ドモ
…なわけないやろ〜
ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
まぁ、とにかく、石堂先生はマニアックなまでのクラシック通。結婚式で祝辞もお願いしたし、親心からモーツァルトを贈ってくださったのですね。
私と言えば、モーツァルトとベートーベンの区別もつかないほどスットコどっこいでしたが、
モーツァルトは素晴らしい(ベートーベンも多分、素晴らしい|^ー゚)ノ)
(*^^)/。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆アリガトー!
この作品の原点になったと思います。
で、作品が舞台化される時には、モーツァルトの楽曲を先生に選んでいただきたい、一緒に選びたい…思いが強まっていたんですね。
先生は当時、脳梗塞を患われ左半身付随。誕生した娘達を連れて、夫と家族4人で先生のご自宅に伺ったのがお会いした最後でした。
それから『偏屈老人の銀幕茫々』(筑摩書房 2008年3月)は遺書のような著書で、年賀状出しても返信なく…。
どうしておられるのだろう…と思っていました。
で、この度、舞台公演のご報告、モーツァルト選曲のお願い…に石堂家に電話しました。
そして…
「週の半分は老人ホームで暇だし、いいですよ」
ヤァ \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ ヤァ
「では、台本を送らせていただきます」
パソコンに添付送信することに。
毒舌・辛口の石堂先生。改めて台本読んでいただくのは、非常に恐縮且つ恐怖なのだが、致し方ない。
(舞台公演はもう、決まってるし〜ぃ(^-^)v)
そして、後日、予期もしなかった感想をいただくことに…。