先日、冷たい雨の降る中、都内某所のお宅にパソコン指導に行って参りました。はい、パソコンインストラクターでございますね。
去年から半年以上、毎月のように通っています
はい、何度も言うようですが、私、パソコンユーザー歴は十年以上ですが、ほとんどスキルアップせず、出来うる技能は、

・メール受信、送信
・ネット検索
・文書作成
・添付送信


のみ。画像映像も取り込めない!
そんな私が、どうして「指導」出来るのかというと、多分それは、


相手が御年80歳の長老だから


私が長年、お付き合いいただいている脚本家で、映画評論や翻訳、小説などの著書多数。現在も映画批評やエッセイなどの連載を何本も抱えてらっしゃいます。ところが、この先生…


原稿を添付送信出来ない。


現在は妹さんご家族と一緒にお住まいで、妹さんの息子、甥にあたる方に聞けばいいものを…


「聞きたくないんです!物凄く威張るから|`Д´)ノ」


わかるわかる…。
なんかね、ちょっと「やれる」かと思えば、「こんなことも出来ないのかよC= (-。- ) フゥー」みたいな顔しますよね。
「やれない」から聞いてるのに、「なんで出来ないんだ」って言われても…。(修行が足りんぞ、修行が…(*`ε´*)ノ_彡☆バンバン!!)で、先生のお宅には若い衆がしょっちゅう出入りするので、彼らに「添付送信」してもらっていたとか。
私も脚本の相談に伺った際に「添付送信」頼まれて、


え〜私が教えるの〜???( ̄0 ̄;)


いったんは引いたものの、


「来た人はみんな簡単にやりますよ。やれない人なんていませんでしたよ」


…だってパソコンの機種も違うし、やり方も色々あるし…。でも、やらないわけにはいかない。で…やってみたら…


やれなかった。=(;゚;Д;゚;;)⇒グサッ!!


と、先生、落ち込む私を見ながら、
「あなたも僕と同程度だったとはねぇ…(≧o≦)」


嬉しくて仕方ないみたいな満面の笑み!


まるで、

仲間が出来て嬉しいな…ヽ(^^)(^^)ノ やっほー♪


みたいな…"(-""- )"

先生は80歳と言ってもヨボヨボした感じがまるでなく、言動に一本、太い筋が通っている。ダンディズムを感じます
もしかすると、頭の悪そうな若いのがスイスイとパソコン操作するのを、悔しい思いで見ていらしたのかもしれません。
で…

立ち直れないのは私…


パソコン技能レベルだけ80歳の先生と同程度と言われても…(ー_メ)


どうせ、私なんか…私なんか、私なんか…


無能で何の役にも立たない人間なのよ!(/-\*)


と言って、自分を卑下していても仕方なく…。
嫌なことは考えない(* ^ー゚)ノと思い、後日、また、伺うと…


「添付送信」が待っていました


どうやら、


私の「パソコン猿女」ぶりが先生に「優越感」を与えるらしい…


この先生、先頃99歳で亡くなった映画評論家の双葉十三郎氏を人生の師と仰ぐ教養人若い頃、結核を患い、その入院中に長大な小説として有名なマルセル・プルースト「失われし時をもとめて」を読破し、大のミステリー好きで「早川ミステリー文庫」全作を読んだというインテリ。頭脳明晰にして博覧強記…。「年のせいでバカになって」が口癖ですが、あれだけ、素早く横文字の作家名やらタイトルが出てくるのですから…。聞いてて私、焦ってしまいます。いつも…f(^ー^;(頭の出来が違うんですね)

で、話戻って…
またまた、「添付送信」の刃(やいば)を私に向けて来た齢(よわい)80の老先生…。


どうやら、


私のM体質を見抜き、それが先生のS体質に火をつけたような…


ううむ…。
仕方なく、パソコンの前に座った私は…。


小さな手帳を発見!


そこには、若い衆が操作の手順を説明したものを先生が書き写したものが…。(文系の人間がよくやりますね?)
それを読んで…



やれました…!

ドモ\( ̄▽ ̄*)(* ̄▽ ̄)/ドモ


この時の恍惚感、開放感…
ああ、やっとやっと…


人の上に立てた…


みたいな


一方で、笑いながらも虚脱を隠せない先生…

それはまるで、置き去りにされた少年のような風情…


大丈夫ですよ。これから私が、優しく丹念にお教えしますから


何せ…



私が「添付送信」マスターしてから、まだ3年ほど。それまでは知り合いの「パソコン担当」(=オタク)にやってもらっていました
その度に、馬鹿だのカバだの猿だのと…貶(おとし)められるわけですね?
(#`皿´)<怒怒怒怒怒怒!!!
と内心、思いながら、タダでやってもらってる手前、黙ってるしかなかった
そして…忘れもしません。
私が初めて「添付送信」した時、彼が何と言ったかと言えば…


「『ウォーター』って言った〜」

(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!●~*ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ


つまりその…三重苦の少女、ヘレン・ケラーがサリバン先生の悪戦苦闘の指導の元、初めて水を触って「ウォーター」と言った
そのエピソードに例えられたわけです。


私、三重苦なんですか…???


それから、私と先生との主従逆転のパソコン個人授業が始まるのです。

いつもその方を「先生」と呼んでいるのですが、指導しながら「先生」と呼ぶと向こうも甘えてしまうので、「ピーター」と呼ぶことにしました
何故ピーターかと言うのは、次回に…

☆⌒(*^-°)v Thanks!!