神頼み(2)

双子の受験生をもつ私には、母親としてこんな夢があった。

受験勉強に励む娘達にお茶を煎れてあげる。

深夜まで勉強する娘達に夜食を作ってあげる。

……どちらも、受験生だった私が経験できなかったものだが、(私の母親はそんな母親ではなかった)だからこそ、憧れのようなものがあった。

そのうち、(試験日が近づいて)追い詰められれば……やるだろう。

と思っていたが、結局、

追い詰められなかった。

高校も(入試期間で)お休みになり、放置しておけば

午後まで寝た。

そんなわけで……

大学受験どころじゃないよね。

が本音であった。

ただ、高校はすべて大学進学に向けて動いていたし、娘達もそれに便乗するかたちで「受験」することになったので、逆らわなかった。

娘達にとって、「大学」に行くことがいいことなのか、私にはわからない。

私にはわからないけれど、主はご存知だから、主の導きに従う。

だから、「大学に合格させてください」とは祈れなかった。

専門学校でも、就職でも、もはや、どこでもいい。

娘達の次の場所。

高校を卒業して、次に置かれるステージである。

娘達を受け入れてくれる場所。

娘達が娘達らしく、居られる場所。

……を備えてくださいと祈った。

特に、双子の長女、αは高校2年から3年に進級するのもコロナのドサクサに紛れてようやく…というのがあり、これはこのブログにも書いた。

https://blog.hatena.ne.jp/rennren/rennren.hatenablog.com/edit?entry=26006613541284882

 その長女が、いの一番に合格を果たしたのである。